マグリット展:京都市美術館
なんとなく高尚なことがしたくなって、アートってきました。
ルネ・マグリットという20世紀初めに活動していたベルギーの画家の特別展。思考や言葉の可視化をテーマにした作品を多く残しているので、五感で感じるよりも、観るが側がそれぞれ意味を考えさせられるような感じです。
印象に残ったのは『白紙委任状』という作品で、マグリット自身が『目に見えるものは、いつも他の何かを隠している』という言葉を添えています。
物理的にもそうだし、言葉や思考、概念についても同じことが言えると感じました。
マグリット展を観に来ている意識高い系の大学生カップルの片割れの広瀬すず似のボブ女も同様です。その可愛いワンピースは彼女のおっぱいを隠しています。
だけれども、展示されているヌード画と広瀬すず似のボブ女を交互に見ることによって、私は広瀬すず似のボブ女の裸をイマジネーションしていました。
これがマグリットが言う『思考の可視化』かどうかはわからないけど、マグリットの世界は非現実的でありながら日常的でもあり、それでいてどこか詩的であり、とりあえず素晴らしかったです。