平等院鳳凰堂で考えたこと
10円玉で有名な京都は宇治の平等院に行きました。
末法思想、つまりは現世利益ではなく極楽浄土への往生を願うための信仰が背景となっているので、庭園やお堂もどこか極楽浄土を思い起こさせる佇まいとなっています。
この頃から、宗教が生き方の指針ではなくて、死との向き合い方の指針という日本独自の民族性が育ったようです。
宗教感と死生感がニアリーイコールな日本人の感性と合致しているからこそ日本を代表する建築物であり、10円玉起用なのでしょうかと思いました。
ちなみに鳳凰堂は改修後の内部拝観がガイド付きで楽しいです。
あと付属のミュージアムも一万円札の意匠の鳳凰が展示されていて楽しいです(現在の鳳凰堂ではレプリカが屋根に乗っています)。